茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(6)

               加藤匡通

一月×日(金) ネットカフェ難民許可証はありますか?

 パソコンが駄目になったのでネットカフェ通いにも復帰した。最近はもっぱら通ってる千葉の現場の駅前にあるネットカフェを利用している。一時間三百九十円、以後十五分百円。三時間パックは八百九十円、ただし自動切替ではない。はじめから三時間パックと申請しなければいけなかった。知らずに二時間ちょっとで八百九十円払ったことがある。けど普段はそんな長居はしない。
 年が明けてから地元つくばのネットカフェに行ったら二十四時間営業をやめて、朝九時から深夜二時までに変わっていた。冬場の深夜の利用者はほぼいないのだそうだ。とはいっても何年も二十四時間でやってきたわけで、やっぱり経営が苦しくなってきているらしい。春までこの体制でやってみるとか。いたるところに不況の影響が出てるな。
 いくつかのネットカフェにビラまきついでに聞いたことがあるが、県南にはネットカフェ難民はいない。少なくとも店側ではそう考ている。深夜の利用者は学生か出張と思しきサラリーマンだそうだ。けど県南にも以前から野宿者はいるし、派遣切りから野宿へ至った例も聞いてはいる(組合として出会ったことはまだない)。僕たちが気づこうとしていないだけなのだと思う。
 茨城も千葉もネットカフェを利用するには身分証の類を出して最初に利用カードを作らねばならない。都内でも増えてきていると聞いている。ネットカフェ難民になるのすらプライバシーをさらしなければならず、身分証が必要とは。僕たちはなんと素晴らしい社会に生きているのだろう!