茨城不安定労働組合

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日雇い派遣日記(65)駅前でコーヒーが飲めなくなった

十一月××日(火)

              加藤匡通

 みらい平駅前のスーパーにパン屋が入っていて、コーヒー抽出機がある。二百六十円かな?その目の前はフードコートになっていて、店内で買った物を食べることが出来る。スーパーは深夜十二時までだがパン屋は八時まで。仕事帰りに少しゆっくりしたい時など(うちに帰ると文章書いたりといった作業はかどらないんだよ)ここを使っている。みらい平駅前でコーヒー飲みながらゆっくり出来るのはここだけと言っていい。
 なのに気がついたらコーヒー抽出機がなくなっている!パン屋にはしばらく前から「アルバイト急募」の貼り紙が。確かに人が減ったようで最近いつ見ても店員は一人しかいない。手が廻らないのでコーヒーはしばらく(と思いたい)お休みということなのだろう。ああ、駅前でゆっくり出来るところが。
 パン屋のバイトの時給は七百八十円だ。生活を支えるには程遠い。それじゃ人は来ないだろうと思うが、この辺りの時給はこれが相場。コーヒーは飲みたいが低い賃金で働く人が増える姿を見るのも切ない。そしていつかそのバイトは埋まる。生活が支えられなくとも、働かないよりはましだからだ。高い時給を出したくともそんな余裕などどこにもない職場も少なくないだろう。まったく、僕たちは誰も彼も賃金の奴隷だ。何のために働くのかって?決まってる、金のためさ!くそ、やってられるか!