茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(98)  頼むから早朝から降ってくれ

加藤匡通
五月××日(月)
天気予報は九時頃から一日雨になっている。六時頃から、現場に行く者が起きて出る準備をしている時間から降っていれば中止になるのに。朝起きて天気予報は雨なのにまだ降ってないとがっかりすることはたびたびだ。日雇派遣だった時はY社の前段階のG社の現場が雨で中止と伝えられると代わりの現場はないかと派遣会社を突っついていたのだから、我ながら現金なものだ。
G社だった頃はほぼ五時には現場から職人たちも引き上げていたし、雨の中の作業もなかった。今の職長が独立して、給料を自分たちで稼がなければならなくなってから仕事はきつくなっている。
さて、天気はと言えば幸い夕方までもった。雨を気にして午前中休みなしでブロックを積み、当然その手元として動き、午後は白砂利を撒いて明日はまた別な現場なのでしばらく開けになるからと片付けをこれまた休憩なしで四時まで。そこから先日まで入っていた現場に移動、明日が検査なので細々した残りものをやっつけている職長たちと合流する。職長も雨の前に上がってしまおうと思っていたらしいが監督に捕まったようだ。終わったら六時過ぎ、十時三時の休憩なしで実質二時間残業、残業代なし。しかも四時を過ぎて雨が降り出してきた。もっと早くから降っていれば。