茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(99)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(99) 頼まれたから早朝から降ってやった 
加藤匡通
五月××日(火)
昨日の雨が朝まで降っている。起きたら雨だったので期待したが、天気予報は昼まで降る、から九時までと短くなってきている。職長に電話したら三十分後に「やる」と電話が返ってきた。その時はもう電車の中だった。いつも六時二十四分発に乗っているが今日の現場は遠いのでそれに乗ってないと間に合わないのだ。
日雇派遣の頃、朝自宅を出る段階で仕事が中止になったことは昨日書いたG社の他はない。そもそも当日朝の仕事のキャンセルは労働者側に対しても使用する会社側に対しても禁止されている(すいません、昔ほんとによく穴開けてました)。現場や待ち合わせ場所まで行ってなかったことなら何回もある。世田谷の三軒茶屋から千葉の行徳までコン打ち手元で行ったら「手配してない」と言われて他の仕事も手配できないということで派遣会社に戻り、その日の日当は三千円だった。高幡不動という個人的に大変思い出深い駅(これ以上この話は展開しない、わっはっは)で担当者と待ち合わせたが誰も来なくて派遣会社に連絡したら現場を探すからしばらく待ってくれと言われて二時間本読み、手配されてた日雇派遣が欠勤してしまったので代わりにと川崎の解体現場に回されたこともある。この時は移動の交通費は全額出たはずだ。十一時頃現場についたので解体屋からはイヤミを言われたが半日働いただけで一日分の日当がでるおいしい現場だった。いまだに登録してある派遣会社はこういう点では渋くて現場がキャンセルになっても交通費の実費しか出さない。
さて、今日の現場がどうなったかと言うと、雨の中ダンプを待っていたら八時半過ぎに到着、道具類を下ろしたら僕を乗せて車で四十分ほどのところにある資材置き場に移動、一日置き場の片付けになった。建設機器レンタル会社の半地下駐車場が置き場である。埃が舞い鼻の穴が真っ黒になる中で何故か今日も十時三時なしで四時過ぎに終了。実質十分残業ってとこか。ちなみに雨は午後には止んで見事に晴れちまいましたとさ。