茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(102)巻タオル禁止

加藤匡通
六月××日(水)
  しばらく涼しい日が続いたが、これからどうも夏になるようだ。体力的には日差しが強く蒸し暑いより涼しいが楽に決まってる。
 元請けからは塩飴が支給された。熱中症予防だろう。塩分チァージという名前で清涼菓子とあるけど酸っぱくてしょっぱいぞ。ポカリに似てるけど、これで清涼なのか?汗かいたからといって口にする気にもならんがなあ。シオタブもこんな味なのか?
 月に一度元請けが実施する安全パトロールというのがあって、各社の職長クラスが元請けの人間と現場を巡回、作業が元請け指定の手順通りに行われているか、危険なこと(不安全行動という)をしていないか確認する。こう書くといいことのようだが現場での評判は悪い。どの世界でも同じなんだろうが、こういった検査の類はそのためにわざわざ片付けをしなけりゃならなくなるからだ。普段から片付けとけ、現場の整理整頓は基本だろ、と言われるんだろうが、片付けに回る余裕なんてもうない。最近は五時前に上がることも少なくなっている。なので、安全パトロールの前には突っ込まれそうな道具を片付けたりもする。
 ヘルメットの下のタオルもいけないとは前に聞いていたのでパトロールが来る前は外していたが、今回別業者がしていたのが見つかりあらためて指導された。これまでもたまにメットの下のタオルは駄目だと言われる現場があったがそれは日雇派遣での現場単位の話。その日のその現場だけやり過ごせばよかったが、今回は常時働いている元請けが言っているのでこれからずっとということになる。で、今回初めてその理由を聞いた(一度宗教系の私立学校の改修工事で経営者から言われたのは「見苦しい」だった。合理的な説明じゃないんだと呆れたことがある。あんたらにとって教育ってのは理由の説明の要らない強要なのか?)。以前あった事故でヘルメットの下にタオルを巻いていて、落下中にヘルメットが外れて死亡という墜落事故があったそうだ。明確に安全対策では反論のしようがない。いやまあ元請けから来た指示は作業に支障がない限りは反論なんて出来やしない。タオルの代わりになる物を買うことになった。いくつか種類があるので、そのうち感想を書くだろう。