茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(103) エチオピア映画を見る

加藤匡通
六月××日(土)
仕事が終わってから都内に出て映画を見た。翌日が休みの夜は安心して映画を見ることが出来るので、財布に余裕があって他に用がなければ映画を見に行っている。最近なぜか埼玉の現場に通っているので、わざわざ都内まで出たのだ。現場に比較的近い映画館はつくばと変わらない番組、せっかく出て来てるんだから地元じゃ見れないものが見たい。イラクデンマークエチオピアの三本のどれを見るか悩み、一番見る機会のないエチオピア映画を選んだ。今週は昨夜もつくばで九時から映画を見た。
 こちらに来た当初驚いたことの一つにシネコンの終映時刻の遅さがある。夜十時近くに始まって十二時過ぎに終了がよくあるのだ。都内では考えられない時間である。終電なんて関係ない、移動は自分で運転する車という社会だからこその時間設定だ。自営かつ県内で仕事をしていた時は平日最終回をよく見に行っていた。けど、五時起きの今は平日夜の映画は地元でも都内でもためらうようになっちまった。昨日の終映は十一時前だったので十二時までには寝れると思ったのと、シネコンは上映時間も安定せず、見られる時に行かないと見逃すことがままあるから(『星を追う子ども』は土浦で上映するからと都内では見なかったのに二週で終了、しかも二週目は夕方五時台一回のみ。働いてる奴は見るなとでも言いたいのか?)平日夜にも関わらず行ったんだが、そうまでして見た昨夜の映画が大したものではなかったのは言うまでもない。まあ、宇宙人大暴れしたから良しとするか。
エチオピアの『テザ 慟哭の大地』はいい映画だった。皇帝が打倒されるのはやはりいい(そこが映画の力点ではないのはもちろんである)。この調子で明日こそ『ブラックスワン』を。