茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(118) マックの値上げと『戦時下抵抗の研究』

加藤匡通
九月×日(火)
 駅前直近の現場ももう終わり。初日は台風の影響で流れたが雨はほとんど降らなかった。以降予報では台風の影響は続いていて連日雨となっていたが、たまに降ってくるだけなので現場に大きな差し障りはなかった。今日もぱらぱらと来たがごく短い間だけ。しかし毎日何らかの形で降っている。もっともこの現場四日間だけだけどな。一日中、ユンボで盛った土をブロック基礎を掘削した時出来た溝に運び、埋め続ける。一メートル近くあっていくら運んでも溝は埋まらない山は減らないで疲れた。多分ユンボを使えば三十分もかからないだろうに。
 駅と同じくらい近くにマクドナルドがあるので昼休みは連日通っていた。現場には雨も日差しも遮るものが何もないので昼寝も出来ない。下はそのまま土だしな。が、マックも百円で贅沢出来た時代は終わったようだ。コーヒーも、ドリンクのLサイズも最早百円ではない。やらなきゃと思いながらも文章書きも進まず。
 最終日はどうしてもいろいろやることが出て来てしまい終わったら六時を過ぎていた。Y社は独立してから当然のように労働強化の道を歩んでいる。それでも同時期にG社から独立した中では上手く行っている口のようだ。八時九時が当たり前のところもあるんだとか。それはまったく有り難くない。仕事しか出来ないじゃないか!
 帰りに近くに古本屋があると教えられたので寄ってみた。『戦時下抵抗の研究』全ニ巻を六千円で発見。高くて手が出ないよ。現物を初めて見た。店主に聞いたらこれでも以前に比べれば相場は下がったのだとか。給料日の直後に来てみるか?そうでもしないと一生手に入らない気がする。