茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(150)まだ通ってます

加藤匡通
四月××日(火)
   ありゃ、ひと月空いちまった。仕事や運動が忙しくて書く暇がなかった訳でも病気や怪我で書けなかった訳でもない。あんなことやそんなことで悩んで手をつけられなかった訳でもない。ぼっとしてただけだ。あっはっは。
   そろそろ終わるけど、まだ前回と同じ高級住宅地の現場にいる。ほんとに一カ月越えたよ。その間に自分が住んでたアパートを見て、友人に会って、お気に入りだったカレー屋に行った。銭湯には行ってない。帰りに映画も見てない。金もないし、映画見て自宅に帰ったら十一時過ぎだ。とてもそんな気にはなれない。この間に何本見逃したかと思うと、一体何のために働いているのかという気がしてくるが、ああいかん、考えない考えない。
   土曜は雨で休み、昨日は用事があって元から休みだったので三連休。おかげでこの現場になってから続いてた腕の痛みも治まった。ここのブロックは幅百五十ミリ、普段は百二十ミリである。積んでる職人に比べりゃだいぶ楽なはずだがブロック運びはこたえたらしい。肩凝りは本当に昔からだが(肩凝りがどういう状態を指しているのかに気付いた時、自分はずっと肩凝りだったのだと分かった。あれはいつだったかな。)、脚も腰も痛くなってるよ。まあ、年相応ですな。
   天気予報は夕方に雨となっていたが、三時の一服でかかって来た電話では練馬が激しい雨と聞いた。雲行きも怪しくなってきた。タイル屋ともども、降り出したら帰れるようにと休憩明けから片付けておき、ぽつりぽつりと始まった時にはあらかたきれいになって四時上がり。
  しかしせっかくの早上がりも本屋で探し物をして棒に振り、秋葉原発の電車に乗ったのは七時過ぎといつもと変わらない。次の読書会の本も見つからず、なのに『カーニバル・ナイト』を発見、進行中の本を中断して読み出してしまう。何やってんだか。