茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(156)道端で日蝕を見る

加藤匡通
五月××日(月)
早めに家を出て誰もいない現場でゆっくり日蝕を鑑賞した。日蝕グラスで見てると近所の人が「見えますか」と声をかけてきて、グラスを貸したりする。安アパートが多くて道路は狭く車がすれ違うのも難しい、作業はやりづらい場所だが、道幅の広い高級住宅地では声をかけられることもないだろう。ま、そもそも日蝕見ようと敷地の外の道端で空を見上げる必要ないな。
  すぐそばの小学校では登校時間を早めて観測会をやってた。いつもは僕が現場に着く八時前が賑やかさのピークなのに今日は七時前から騒がしい。…そんなとこで作業服姿のおっさんが日蝕グラス持って突っ立ってたら不審者か。
  しかし大部分が隠れているのにそれでもとても直視なんか出来ない太陽は凄い。金子修介が、映画の歴史は百年になるのに未だ太陽に代わる光源を作れないと嘆いていたが、そりゃ無理でしょ。
夜八時から都内で団交があって、帰ったら早くても十一時、遅けりゃ日付が替わる頃になる。それで翌朝五時前起きは辛いので都内に泊まることにした。一泊二千五百円のいつものカプセルホテルである。給料日前で金はないが体が持たないのだから仕方ない。昔から睡眠時間削ると分かり易くダメージ出たからなあ。宿泊費と交通費はほぼ一緒、宿泊費の方が少し高い。これに三食分の食費を足すといい額になる。朝も昼も牛丼だな。
明日は雨の予報だが明後日が土間コン打ち、そろそろ余裕はなくなっているので予定通りにやりたい。という事で雨天決行である。あ!合羽も傘も持ってないぞ!うお、また出費が。