茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(473)鍵付き完全個室

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(473)鍵付き完全個室
加藤匡通
八月××日(火)
    都内に出て最近泊まるのはもっぱらネットカフェになった。カプセルホテルが予約なしには泊まれなくなったからだが、鍵付き完全個室が出現して、快適さが格段に上がったのも大きい。風呂に入れないことを除けば、鍵付き完全個室であればネットカフェの方がカプセルホテルより便利で快適と言っていい。価格もほぼ同じ、いやネットカフェの方が安いか。
    一時期、いやもしかすると今もかもしれないが、ネットカフェと競っていたビデオボックスには泊まったことがない。
 と書いていて思ったけど、なんか、鍵付き完全個室って変な言葉だな。鍵のない個室は本当に個室と言えるものなのか?
    飲んでた頃ならどこでも酒の力で眠れたが、今では宿泊環境が良くなってもぐっすりとは眠れなくなっている。もちろんこれはカプセルホテルやネットカフェと言った低額宿泊所についてであって、普通のホテルならそこそこ眠れるのだろう。しかし最近は遠出しても寝るのはバスの中やネットカフェばかりである。
    宿泊すると言うことは、翌日都内に用事がある訳で、しかも大抵の場合その用事とは賃労働である。
 と言うことで今日も眠い目をこすって屋上でスリーブ取り付けをしている。上からの太陽と下からの照り返しですごく暑い。最近は、仕事が少ない時もスリーブ入ればかりなので首から上が二年振りで真っ黒だ。熱中症には睡眠不足はよくないそうだが、知ったことではない。だいたい熱中症警戒アラートとか出したり、気象庁が「ある種の災害」と言うような中で働かせておいて自己管理で熱中症を防げだなんて虫が良すぎる。そんなに危険なら働かせるなよ。休業するなら補償しろ、だ。