茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

帰ってきたアベノミクスのおこぼれにあずかれない人のための労働・生活電話相談会

帰ってきたアベノミクスのおこぼれにあずかれない人のための労働・生活電話相談会

またやります。選挙になっちゃったけど。でも茨城は元からその日は県議会議員選挙です。

日時 12月14日(日) 12時から20時
電話 029‐875‐9289
場所 自由と生存の家・茨城(土浦市中1184‐51)
主催 茨城不安定労働組合
問合せ 090‐8441‐1457(加藤)


第二次安倍政権発足からそろそろ二年、みなさん暮らしはよくなりましたか?


 アベノミクスの恩恵はまだ私たち貧乏人には及んでいません。本当に私たちはアベノミクスのおこぼれにあずかれるのでしょうか?
 円安で輸出企業は大喜びですが、製造業は大打撃だといいます。必要な物資は実質値上がりし、けれどももちろんその分の上乗せなど元請けがするはずもなく、結果、例えばトヨタは輸出で大儲け、その下請けはどんどん首が締まっていっています。最低賃金は昨年十月に続いてこの十月にも十六円上がり、二年でなんと二十九円も上がりました。茨城県最低賃金は七百二十九円です。十六円×八時間で一日百二十八円上がり一日五千八百三十二円。月に二十三日働いて十三万四千百三十六円は、もちろん人によりけりの面はあるでしょうが、相当に苦しい金額でしょう。もともと今回の最低賃金引き上げは、地域によってはフルタイムで働いても生活保護基準額を下回るという制度上の問題を解消するため のもので、いわば帳尻あわせに過ぎません。そして実質賃金は15か月連続で下がり続けています。四月の消費税増税は、その直前の駆け込み需要より増税後の反動の方が大きくさらに増税によって商品は実質的には値上がりし、と影響は家計にも企業にも重くのしかかっています。有効求人倍率は上がっていますが、増えたのは非正規の求人です。全労働者中の非正規労働者の割合は昨年36.7%と過去最高、年収200万円以下の人は1100万人を越えています。社会保障の切り下げは相変わらず進行中にもかかわらず、生活保護を受給する人は08年以降増え続けこの8月には160万世帯、216万人を越え4か月連続で過去最高を更新しています。実に象徴的ですが、労働者派遣法は企業がより労働者を使い捨てやすい方向で改正 案が現在国会で審議されています。
 安倍政権は誰のために景気浮揚をしようとしているのでしょうか。アベノミクスは大企業や資本家、投資家を中心とした日本経済を上向かせるかもしれませんが私たち貧乏人を助けてくれるものではないようです。「格差は確実に広がり、一部に富裕層が生まれているものの、そのボリュームと比べて圧倒的に多い低所得者層が膨らんでいる。」と週刊誌にありました。私たちの正直な実感です。格差以外の点でも多くの論者がアベノミクスの危険性を指摘し続けています。金融緩和は一時的なドーピングでしかなく、年金を元手に株を買っているような現状では株がダメになれば年金もダメになる、と。
 そんな訳で、アベノミクスのおこぼれにあずかれない人のための労働・生活電話相談会、今年もやります。上司に怒鳴られ続けている人、試用期間が終わって正社員になると思ってたら契約社員だと言われて理由を聞いたら、契約社員を正社員にしたら国から助成金が下りるから、と言われた人、妊娠を理由に辞めてくれと言われている人、残業代を払ってもらえない人、有給休暇が取れない人、遅刻したの皿を割ったのといろいろ理由をつけられて罰金を引かれて給料がマイナスになった人、雇用契約が終了したから寮を出ろと言われてる人、就職活動がうまくいかず疲れ果ててる人、どう考えても労働者なのに事業主だ一人親方だといわれて社会保険をかけてもらえない人、上司から辞めろと言われ続けて職場に行くのが苦痛になってしまった人、辞めたいのに会社が退職を認めてくれない人、どうにもならないから生活保護を受けたいのに窓 口で追い返されてしまう人。正社員、非正規、学生、主婦、管理職など問いません。いろんなことで困っている人がいると思います。そんなあなたのために電話相談をしています。一人で悩まず、電話してみてください。一度は同意してしまった退職でも、おかしいと思えば会社と交渉はできます。解決できる方法をいっしょに考えます。

 ところで700億使って選挙するのもアベノミクスなの?