茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(381)訂正『ヒトラーへの285枚の葉書』

加藤匡通
七月××日(土)
  映画の題名間違えました。『ヒトラーへの285枚の葉書』でした。『ヒトラーに宛てた285枚の葉書』ではありません。恥ずかしい。けど、映画の題名に絡めての部分、論旨は変わらないので修正しません。
  えっと、気を取り直してっと。
  「「お気持ち」なんか知らない そんたくしない集会・デモ」のビラを置い廻っている。本屋や公共施設に置いてもらっているのだが、置いてくれないところも多い。
  県央に足を延ばす機会があったので帰りに少し寄ってみた。東海村中央公民館に持って行くとビラを見るなり、「こういう意見の別れるものは置けませんね。政治的なものは駄目なんですよ。」「政治的って言うのは政党と関係があるもののことじゃないんですか?」「意見か分かれるものは置けないんですよ。」
  茨城に来て初めて学習会をした時のことが思い出される。〇七年の三月だったか、僕の住んでいたつくばみらい市の小絹コミニティーセンターで公開の学習会をした。最早きちんとした題名すら忘れている集まりだ。初めてなのに知人しかいない集まりをどうにか終わらせて次回の会場を借りようと受付に行くとまるっきり同じことを言われた。「政治的な集まりには貸せないんですよ。」さらにつくばみらい市在住者が過半数いる名簿を出せと言う。運動のつてなんてこれから作れるかどうか、そんなもの出せる訳かない。それに名簿ってあんたプライバシーとか考えないのかよ。後に名簿の件は県内各地で当たり前に行われていると知ることになる。しばらく粘ったが埒があかず、つくばみらい市のコミニティーセンターを借りるのは諦めた。政治の範囲を拡大解釈して議論の起きることは一律で行政の関与を避ける。いや、行政の関与を避けると言うより間接的に市民活動を制限していると言っていいのだろう。それは県内各地で継続どころか進行している事態である。つくば市の市民活動センターなど、どんどん使いづらくなって来ている。
  議論をしてそれがおかしなことなのだと職員に理解してもらうべきなのだろうが、生憎時間がない。夜に予定が入っている。すごすご退散した。
 で、今日。朝の用が済み、次は昼過ぎまで時間があるので置きビラに廻った。ある中央公民館の窓口でビラを出すと中身を見て職員が言った。「政治的なものは置けないんですよ。」またか。「政治的って言うのは政党活動とかのことなんじゃないんですか?」我ながら芸のない繰り返しだ。少しばかりやり取りをしたら職員は館長に聞いてくると引っ込んだ。館内の掲示物を見ながら待っていると職員が戻って来た。「館長が大丈夫と言うのでお預りします。」。
  館長判断は館長が変われば変わるものなのであまりあてにはならない。だが話せばこうやって多少は動く。
  そうやって情宣していたら道に迷って次の用に遅れてしまいましたとさ。、