茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(524)一年ぶりの面接

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(524)一年ぶりの面接

加藤匡通

三月××日(木)

 先月終盤から一か月とは言わないが、かなり長いこと休んでいる。仕事があったのはその間一日だけ。もう無理だ。一年振りで面接に行った。

 派遣会社の事務所移転の面接で、面接と言ったってほぼ誰でも通る説明会だ。これはよくある。今回は二か月毎の有期雇用、だからこれは日雇派遣ではない、のか?なんか説明はどっちとも取れるようだった気がする。まあいいや。繁忙期の求人と言っていたので、多分今月一杯で仕事はなくなるのだろう。なので来月にはすぐ次を探さないと。

 なら初めから長期を探せばいいのだろうが、休みの融通が利く派遣の仕事についつい目が行ってしまう。建築現場の仕事は、もとい、たいていの仕事は、会社にもよるのだろうが好き勝手に休めるところの方が少ないに決まってる。それに、正直人間関係を一からつくったりするのには二の足を踏む。こう見えても(いや、どう見えてるんだか知らないんだが)小心者である。いつまでこんなことを繰り返しているのかと思わなくはない。

 翌日の仕事の確認は時間が決まっていて、三十分しかない。その時間に電話しないと仕事はないと言われている。長く続けていれば違うのかもしれないが、当分は時間を合わせるしかない。うおお、映画を見る制約が増えるのか!これも久しぶりだ。土曜に映画を見に行くつもりだったけど、駄目だな。どうするか。