茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(537)生活応援商品券

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(537)生活応援商品券
加藤匡通
十月××日(木)

 近所のスーパーで始めて「生活応援商品券取扱店」と言う掲示を見たのは八月だったか。見覚えがある気がするが、何だそれは?いつ売り出してたんだ、広告見てないぞ。以前のプレミアム商品券なんかと同じ、割増でお得に使える商品券だと思ったのだ。
 だが、それは買い逃すものではなかった。 市役所の産業経済課からと印刷された封筒が届いた。つくばみらい市の全市民(全住民ではない)に対して配られ、世帯主あてに送っていると言う。また世帯主あてか。三百円券十枚ひと綴りの物が二つ入っていた。税金や公共料金などには使えず、消費のみとある。相変わらず、生活をどう支えるかではなく消費をどう拡大するかが力点らしい。しかも釣りは出ない。貨幣じゃないってことか。

 こういった政策を、バラマキとして批判する声は少なからずある。「金で票を買う」と言われても、僕は選挙とはそういうものだとしか思っていないので、そもそも批判には聞こえない。中には左翼が「労働者は乞食じゃない。」と言ってるのまであって、愕然とさせられる。労働者は働いて対価を得てこそだと言いたいんだろうが、労働がそんなに尊くて賃労働はそんなに偉いのか。「働かざる者食うべからず」ってまだ思ってんのか?だいたい労働者と乞食をなぜ全くの別物と考えるのか。プロレタリアートはかっちりと労働者だとでも?そうやってこちらから分断していれば、僕たちが勝てるはずもない。

 近所のスーパーで使い切るのもちょっと癪なんだが、どうしたものか。