茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

侵略戦争反対!ロシアは兵を退け! つくば反戦デモ

組合員加藤からの投稿です。

 略戦争反対!ロシアは兵を退け! つくば反戦デモ

3月5日(土)13時45分集合 14時出発 つくば駅周辺を一周

       集合場所 つくばセンター広場(つくば駅上)

呼びかけ 戦時下の現在を考える講座 連絡先090-8441-1457(加藤)

※国旗等ナショナリズムを喚起するものの持ち込みはご遠慮下さい。

 ロシアがウクライナに戦争を仕掛けている。
 背景を見ればロシアの拡大政策が歴史的に続いており、そこにヨーロッパ冷戦終結後の北米主導によるNATOの東方拡大政策があり、とは言える。情報収集や分析は大切だ。だが、今も戦闘は続いている。国家間の戦争に人々が巻き込まれるいわれはないはずだが、当然にも人々は逃れようもなく巻き込まれる。
 デモに意味などない、効果などないと言う声もある。だが、軍事力も政治権力も持たない私たちは、街頭で抗議の声を上げることで状況を作り、動かしてきた。私たちは無力ではない。
  ロシア大統領との絆をアピールしていた元首相は、この状況でその絆を生かしてロシアに働きかけをするのではなく、よりによって核武装をそそのかしている。危機はロシアとウクライナにあるだけではない。私たちの足元にもある。
  殺すなと言う言葉は無力だと言われるが、この言葉で思いとどまった場面の方が本当は多いのだろう。だからこの言葉はまだ生きて、使われている。
  街頭で侵略戦争反対と声を上げよう。

関西生コン支部の戦争に反対する緊急決議  

戦争に反対する緊急決議 

 

2022年2月24日、ロシアがウクライナに対して軍事行動を開始し、戦争が始まった。 私たちは、国権の発動たるいかなる戦争にも反対する。戦争を始めるのはいつも権力者であり、戦争で犠牲になるのはいつも労働者市民だ。労働者の権利を守る立場である私たち労働組合員はあらゆる戦争に反対する。ウクライナに介入するあらゆる勢力が軍事行動を停止することを求める。この戦争を機に国家間の対立を煽り激化させるあらゆる言説に反対する。 労働者に国境はない。労働者は戦争反対の声をあげよう。世界の労働者は連帯して、ともに戦争を止めよう。

2022年2月26日 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(521)僕は誰に雇われていますか?

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(521)僕は誰に雇われていますか?
加藤匡通
二月××日(月)
 新型感染症がかなり近くまで来ている。今行っている現場に入った初日、朝礼前に別々の会社の作業員が感染者が出ただの、誰々が濃厚接触者だのと話していた。追い討ちをかけるように朝礼で、現場で感染者が出ているので気をつけるようにと訓示された。気を付けろって言われてもなあ。最早現場を止めるつもりはないらしい。

  多分どこもそんななんだろう。第六波のピークは過ぎたと言っているが、こんなことしてて感染が収まる筈がない。経済は回したい、財政出動はしたくない、と。とはいえ去年の夏にオリンピックをやっちまったんだから、今更誰も不要不急の外出を控えろなんて言葉を本気にはしない。燃えてる家に火を着けた当人がバケツで水をかけてても説得力なんかない。

  今入っている現場はV社の仕事ではなく応援である。応援ではないV社の仕事はこの一年でどれだけあっただろう。

 先日残業代が出た。なんと十三万も。いや、一か月分ではない。僕は二週に一度が給料日、残業代は翌月初めの頃にもらってた。これまでは。「翌月初めの頃」と書いているのは、いつとは決まっていなかったからだ。全ては社長の胸先三寸である。

 で、今回は八月からの残業代をまとめてもらった。もちろん「八月から一月まで残業代を貯めといてください!」なんて誰も頼んじゃいない。その時期はろくに休憩も取れなかった共同住宅の排水管更新現場で大変な目に合っていたが、社長は社長で上の会社から金を払われない大変な目にあっていた、らしい。社長、あの、残業代は?と聞くといつも「××社が金払わねえんだよ!」と返されていた。えーと、僕は誰に雇われていますか?まあ一人親方って建前だから雇われてないのかもしれませんが。僕は頭が悪いので、××社が金を払わないのと僕の残業代が払われないことが、どこでどうつながっているのかさっぱり理解出来ないのだが、とにかく払われないのだ。辛い仕事(比喩ではない。わからない人は八月から十二月のこの日記を読むこと。)をして残業までして、金が払われないとは日本国はなんと切ない国なのであろうか!最終的に僕だけが残業代未払のまま残され、これは会社の道具を質屋に持って行って自分で残業代を工面しなければならないのであろうか、社長道具質屋に持ってっていいですか?と聞く寸前だったのだ。ありがとう社長!

 

 

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(520)出張先で『アンという名の少女』『恋せぬ二人』を見る

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(520)出張先で『アンという名の少女』『恋せぬ二人』を見る
加藤匡通
二月×日(火)
 今回の出張先は僕のいるみらい平から電車だと二時間半以上かかる。八時の現場開始には間に合わない。
 最初に行った時は一日だけだから日帰りだった。朝七時に現場の最寄駅で待ち合わせ、と聞いて調べたら始発で出ても間に合わない。たまたまその日に一緒に作業していたのが僕たちに仕事を回してくる会社の人で、その場で次の現場の話が出て、始発でも間に合わないと言ったら「方向一緒だから加藤さん車で拾いましょうか?」と言われた。「あー、それならなんとかなりますね、でも何時にうちの方に来ます?」彼はスマホで調べ「四時に迎えに行きます。」え!
 普段は四時半に起きて朝食を食べたりして五時四十四分発の電車に乗っている。四時に起きるのは始発の五時十八分に乗る時だ。迎えが四時となると朝を食べないにしても三時半には起きないと。運転する訳じゃないし、車中寝てていいんだろうけどさ。きついなあ。
 だが早朝もとい深夜に迎えが来たのは一度だけだった。次からその現場に行くV社の上の会社の人間が変わり、車は僕の自宅方面を通らなくなったのだ。仕方なく、前日の夜に現場の近くに泊まることにした。朝がラクになるとは言え、こんなことは避けたい。プライバシーが確保されてる状態ってのは、身体が仕事に拘束されていない状態のことじゃない。そもそもこの場合、身体はむしろ仕事に拘束されている状態に限りなく近い訳だが。 これが平日で現場が終わってから移動と言われたら断ったかもしれない。
 仕事でホテルに泊まるなんて二十年振りか。日雇派遣の時に一度あった。日雇派遣でも出張の仕事は廻って来るが、僕は断っていたので一度きりだ。その前は、多分会社員だった九十年代半場まで遡る。
 ホテルはビジネスホテル、カプセルホテルやネットカフェより数段上だが快適とは言い難い。枕が変わると眠れないクチなので、ぐっすり眠れないんだよ。それでも布団に入ってる時間は確かに普段より伸びてる。十二時に横になっても六時まで寝てりゃ六時間だ。身体はいつもより楽だろうな。有料チャンネルがカードからレシートに変わっていて、さらに視聴に応じて点数が減っていくのではなく一律一日千円なのにびっくりした。
 今回の出張で唯一よかったと思えるのは、『アンという名の少女』を安心して見れることだろうか。ネットフリックス製作の『赤毛のアン』を現代的に読み替えたドラマで、NHKで日曜の夜十一時から放送されている。評判を聞いていて、見てみたらアンの友だちのお祖母さんが同性愛者として胸を張って生きていた。これは見たい!と思うものの十一時から見たら寝るのはほぼ十二時、五十三歳四時半起きにはもうきつい。だから見るのを諦めていた。なのでちょっと嬉しい。
 次回を見れるのかはともかく、評議会への見事な反撃に快哉を叫び、無事に逃げられたことに本当に安堵した。寄宿学校の下から大量の人骨が出たという新聞記事を読んでいたので、テレビの前で「行っちゃ駄目だ!」と叫んでいたのだ。と、楽しんでいたら次回が二十八日放送と字幕が出た。ん?どういうこと?
 月曜の夜はまたNHKで『恋せぬ二人』があって、これも楽しみにしている。アセクシャル・アロマンティックをテーマにするとは、相変わらすNHKのドラマは攻めている。いいことだ。NHKのドラマが攻めてると気付いたのは『弟の夫』からで、この路線で一番好きなのは『腐女子、うっかりゲイに告る』だが、きりがなくなるのでやめておく。
 こちらも堪能したら字幕で次回が二十一日と知らされる。これは何だ?しばらくして気が付いた。またオリンピックか!いい加減にしろ!






日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(519)出張先でプロティノスを読む

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(519)出張先でプロティノスを読む
加藤匡通
一月××日(月)
 先週来た現場にまた来ている。木曜に帰って来たのに日曜の夜に戻って来た。ホテルも同じだ。

 現場は配送センターとからしい。年末に行った同じく配送センターだかのコン打ち現場の倍の広さだ。都内じゃこんなに広い施設なんか作れない。まだ捨てコンの上に基礎を組んでいる段階で、僕たちは捨てコンの上に設備のスリーブの取り付け位置を墨出しし、鉄筋の中にスリーブを取り付けている。

 前回来た時は一日だけコン打ち合番があった。三人来ていて僕だけ合番、他の二人はスリーブ取り付けである。

 朝一で今日の打設範囲の説明があったが、明らかに型枠が出来てないところが全体の四分の一もある。コン打ち当日に型枠が組み上がっていないなんて聞いてこともない。打てないだろ、これじゃ。案の定、途中からコン打ちが滞りだした。当たり前だ。型枠の一方が立っていなければ生コンは流れ出す。ちょこちょこ打つ場所を変えながら打設を続けるも、ポンプ屋も土工も呆れて「中止だよ中止」と口にしている。なんで監督は前日の内に手を考えなかったんだろう?十一時過ぎに早めの昼飯になった。その間に型枠大工になんとかさせるらしい。

 この日のコン打ちは何とか恰好がついたものの、結局予定したうちの一割程度は打てずに終わった。スリーブのあるところも含まれている。ここはいつ打つの?また僕が呼ばれるの?ここ遠いからそんなに来れないよ?

 今回は設備のスリーブではなく建築のスリーブ取り付けで呼ばれている。鉄筋が組み上がっていないので、予定している設備のスリーブが全部ついている訳ではない。なのになんで建築のスリーブを取り付けに来ているんだかわからない。まあ何をしようが金が入ってくるならいいんだが、聞いていた話と違い、建築のスリーブは取り付け位置の墨も出ていなかった。大工が型枠を立てるのに、鉄筋の中に適当に置いてあるだけ。職人と顔を見合わせ、図面を見ると位置も高さも合ってない。補強筋を入れるのが今回の仕事と聞いていたが、そのはるか前の段階だ。その場にいた建築の監督に話を聞くと、建築はスリーブ取り付けについて何もわかっていないと判明した。恐ろしいことに僕よりわかってない。誰がスリーブを取り付けるのかすら把握していない。職人がスリーブ取り付けには何が必要なのか説明し、どうにか理解した監督は上の者に相談する。当然その時間は待機だ。・・・大丈夫かこの現場?

 結局、高ささえあっていれば位置はずれていいと決まった。こうして文字にしてしまうと普段と変わらないように思えるが、普段は鉄筋をよけるためにいろいろ苦労している。今回それは一切しなくていいと言われ、唖然とした。いくら通気だからって、ええ?まあ、やんなくていいってんならもういいや。

 宿に戻り、プロティノスを読む。以前読んだ『善なるもの一なるもの』を再読したが、案外面白く読めた。前回はなんでこんな議論に付き合わなきゃならんのだと思ったんだが、これはこれでありか、くらいに思えるようにはなった。もちろん納得は出来ない。イデア論ですらついていけないのに、その向こう側としか思えない新プラトン主義の議論に納得なんか出来ないだろ。アンダークラスは諦めろって言ってるに等しいんだぜ?まあでも、この一冊は読み切ろうか。時間かかりそうだけど、待機時間あるし。

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(518)出張先でデカルトを読む

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(518)出張先でデカルトを読む
加藤匡通
一月××日(火)
 組合の口座から経費を引き出そうとして、硬貨を入れるだけでなく下ろすのにも金を盗られると気づいた。こんなところから金を搾り取るとは、これも新しい資本主義なのか?デジタル経済への移行を促す?むしろ末期症状に見えるけどなあ。衰退しつつある日本国にはふさわしいのかもしれないけど。硬貨をないがしろにしていると財務省は怒るべきではないのか?
 なぜか泊まり込みで仕事に来ている。普段は断ってる。今回は成り行きでこうなった。駅前のホテルに泊まっている。ホテルを出るとすぐに飲み屋街だが、もう酒の飲めない僕には無縁である。一緒に泊まっている同僚と食べに出たりする訳でもない。古本屋には行きたいが、少々遠いのだ。映画館も遠い。

 で、当然本を読んでいる。講談社学術文庫から出た小泉義之訳の『方法叙説』は読み終えた。大学に入って最初に読んだ哲学書の新訳だ。基礎演習で読んだ『方法序説』の、まあーつまらなかったこと!何回読んでもつまらない。同級生や上級生に聞いてもみんなつまらないと言っていて、俺だけじゃないんだと安心してもいた。要はわからなかったのだ。だが今回は楽しめた。デカルトを読んで楽しいと言える日が来るとは!三十年かかったけどな。

 で、次に『世界の名著15 プロティノス ポルピュリオス プロクロス』を読みだした。中公バックス版の『世界の名著』は僕が大学生の頃は大きい本屋なら当たり前にあったし古本屋には百円均一で店頭に並べてあった。ところが今回読みたくなってネットで検索すると千円では買えなくなっている。愕然としていたら神保町で、やっぱり店頭に三百円で並んでいたので買って来た。プロティノスは十年くらい前に岩波文庫で『善なるもの一なるもの』を読んだが、これがまたまーつまらなかったこと!

 

 

 

 

反弾圧学習会 逮捕された人をどうたすけたらよいのか 武蔵野五輪弾圧救援会に聞く

反弾圧学習会 逮捕された人をどうたすけたらよいのか

武蔵野五輪弾圧救援会に聞く

 

3月13日(日)14時~16時半

亀城プラザ 第6会議室

土浦市中央2-16-4 JR土浦駅から徒歩十分。または西口からバスで「亀城公園前」下車)

お話 井上森さん(武蔵野五輪弾圧救援会)

参加費 500円

主催 茨城不安定労働組合 連絡先090-8441-1457(加藤)

 

 面白いように次から次へと問題が発覚し続けた東京五輪が終了して半年近く経つ。金のかからない五輪を謳っていたが結局当初の倍以上の金額に膨れ上がり三兆円を越え、後から「復興」が付け足されて忘れられ、新型コロナウイルスによる一年延期の後に開催は強行され感染は拡大、医療が崩壊したのはついこの間のことだ。反対の声は決して少なくなかった。直前には七割が中止・延期を求めていた。だがそれでも人々は、始まってしまえば五輪に熱狂しメダルの数を数え上げては悦に入った。

 今回の東京五輪招致の初期から反対運動は続いていたが、マスコミが目を向けたのは最終局面になってからだった。挙句、終わってから「デモ参加者は金をもらっている」と公式記録映画の監督とNHKはデマを飛ばし、「国民全員が賛成した」と責任を私たちになすりつけている。

 東京五輪への抗議行動では何人かの逮捕者も出ている。その中の一人、武蔵野市での聖火リレーに抗議して爆竹を鳴らしたAさんは威力業務妨害で七月十七日に逮捕され百三十八日間拘束され続けた。街中で爆竹を鳴らすことが犯罪なら旧正月の横浜中華街は大弾圧を受けてしまう。Aさんは現在釈放されたものの起訴されている。五輪が国家的なイベントであり、異論は許さないと言う国の姿勢の表れなのだろう。

 私たち茨城不安定労働組合は労働運動や社会運動に真剣に取り組めば刑事弾圧は当然あるものと考えて反弾圧学習会を行っている。労働運動や社会運動は既存の社会秩序に異を唱え、資本や行政と言った権力に抗うことになるからだ。

 逮捕されるとは運動から、社会から切り離されて一人で警察や司法と向き合わなければならない状態である。逮捕された者が一人ではないと知らせ、支えることを救援と言う。今回は、救援とは具体的にどんな活動なのかを聞く。