茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(7)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記
                        加藤匡通
一月××日(月) 県内求人誌事情

 茨城県内にいくつか無料配布の求人誌がある。日曜には新聞折込として「求人ジャーナル」「しごと情報アイデム」「就職情報ウィークリー」の三紙が入ってくる。以前は「クリエイト」が入っていたが去年撤退、しばらくあいて「ウィークリー」が入ってくるようになった。二紙の時は新聞一面分、つまり見開きの半分サイズを二つ折りで四ページだったものが二ページになってしまっていた。折込紙は全て県南、県西地域版で僕が車で一時間強で通える範囲内の求人だ。コンビに、運転代行、トラック運転手、営業、介護と様々。この三紙にはよく目を通す。

 他にコンビに、ネットカフェや飲食店に置いてあるタイプの求人誌が三つ。月曜発行の「タウンワーク」、金曜発行の「フリー」、日曜発行の「アルゾ」でこれはどれも県内全域をカバーしている。「フリー」は水商売も多く載っている。この三誌の中で僕がよく見るのは「タウンワーク」だ。コンビににあるから、だけではなくて僕が探している肉体労働はここが一番多い。

 さてこの「タウンワーク」、多分全国展開なんだろうが(発行はリクルート)去年九月までは茨城県内は「つくば・土浦・牛久周辺版」と「水戸・ひたちなか・日立周辺版」の二つだった。それが十月から統合され、さらにそれまで発行地域に含まれていた八市町村が切られた。そこには工業団地のある市も含まれている。それで載っていた求人件数が増えたかというと増えてない。隣の千葉流山にある「タウンワーク」はアルバイト・パートと社員募集は別々に発行されているし、そもそも件数が違う。統合前、都内の人間が「こんなに薄いのかと」驚いていたな。一体茨城にゃどんだけ仕事がないんだよ。

 ハローワーク?何時間も待って相談だけ、仕事につながるかも分からないとこになんか行かないよ。平日一日つぶすなら日雇で現場に出るさ。財布にそんな余裕なんかとっくになくなってる。日雇派遣が白手帳をまともに使えるようになったらあぶれた日にその日分の失業手当、取りに行くけど厚生労働省にそのつもりはないんだろ?