茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(22)

               加藤匡通

四月××日(金)  あるネットカフェでの会話

 自宅のパソコンが駄目になったので(何度も繰り返しているが単に状況説明をしているだけで、「パソコンくれ」と言ってる訳では全くない)現場最寄駅近辺のネットカフェを利用しているが、そのうちの一軒でのこと。
 オンラインゲーム専門店とあったが関心はないので、気にも留めずに三時間コースを選び、一番安い席が埋まっていたので次に安い席にして八百円払う。この地域の相場より百円は安い。それでも二十三区内だからだろう、つくばよりは高い。受付していて店内が妙に簡素なのに気がついた。割と小さ目のビルの一フロアだけを使い、各席は一応個室化されていて表から見ると同じ規格に見える。店内空間をいかに有効に部屋割りするかに腐心して詰め込んだ、扉の林立するよくあるネットカフェとはだいぶ印象が違う。席へ行く途中に飲物の自販機に百円との表示が!ドリンク無料じゃないんだ!漫画本は棚一つだけ、妙に存在感のあるシャワー室。オンラインゲームってこんなに気合入れてしに来るもんなのか?殺風景な店内に首を傾げつつ個室に入った。
 しばらく作業してたら入店者と受付の会話が聞こえてくる。聞くつもりはなくとも店内は狭いし入店者は大声出すし聞こえてしまうのだ。「こちらに○○○○さんが住民票移してますよね?」こら、そんなこと大声で言うな!と思いつつ、さっきの違和感が納得出来るものに変わった。住所設定できるネットカフェだったのか。あの違和感は生活感てことか。入店者は公的機関の調査なのか○○○○さんと会話を始めたが、ここでもプライバシーへの配慮なんてかけらも見られない。全部筒抜けだ。ネットカフェでの生活ってきつそうだなあ・・・ただでさえ神経すり減らしながら体休めてるのにあんなのまで相手にせにゃならんとは。