茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(27)

                 加藤匡通

五月×日(水) ゴールデンウィーク(後篇つづき)

この数日は天気がよくて表の仕事は暑いくらいだ。今日は上半身はTシャツ一枚、ヘルメットもなし。現場にゃ誰もいないのだ、こんな日にデモでもないのにヘルメットなんか被ってられるかー(デモでメット被んないけどな)。これはさすがに他業者がいるとまずいがTシャツの方はOKだ。大手ゼネコンが元請の現場なら今ではどこも半袖作業は禁止、どんな暑い日でも長袖着用である。長袖なら何かに引っ掛けたりしても袖が破れるで済むが、腕むき出しだと怪我をするから、つまり安全のため、だそうだ。体温が上がるのは水分補給で調整しろと。日雇派遣で行くような現場はたいがいヘルメット、長袖作業着、安全靴、墜落防止の安全帯の着用が義務付けられていて、違反者は即退場だった。確かに安全性は増すのだろうが安全帯は足場歩いてりゃ引っ掛かるわ、ヘルメットは被り具合が悪いと視界が悪くなるどころか頭痛がして来るわ、なので現場で安全帯やヘルメットがいらないと言われるとうれしかったりする(使わないのなら荷物を持って行く必要はなかった訳で、あとで会社に「教えろよ」と毒づくんだが)。
茨城で仕事をしていた時は元請なんかないので夏場はもちろんTシャツ、頭にはタオル巻いただけ。この一年Tシャツでの仕事はほぼなかったし、G社の元請はそれなりに大きなところなのでTシャツOKと知った時はちょっとびっくりした。土方焼けという言葉は大手の現場では絶滅したが、この夏はまた土方焼けになりそうだ。夏場は長袖夜半袖の方が気持ちいいに決ってる。