茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(51)土砂降りで早上がり

九月×日(水)

加藤匡通

 朝から怪しい雲行き、予報では台風の接近で間違いなく降ると言っている。
 午前中にやろうとしていたメインの作業は雨が降ったら無理。案の定早くから降り出したので出来る作業だけ片づけ。この現場は今日で終わりにしたかったようだが仕方ない。雨でも出来る作業、と言ったって濡れたい訳ではないので雨足が強くなる度に小休止。この時期に雨合羽を着たら蒸し風呂になっちまう。
 午後、結構な振りになって来て仕事どうするよ?ってな状態になった。出来なくはないけどほんとにこの雨の中やんのか?そこへ電話が来て展示場へ移動。この現場はほぼ終了で職長一人が残りの細かい仕事をしていたが、振りもひどくなって来たので資材、道具を片付けて上がってしまおうということらしい。ダンプ一台はない。量としてはそんなに多くはないがなにせ土砂降り、全身ずぶ濡れ。「バケツをひっくり返したような」振りを久しぶりで体験した。まとめてこんなに降らなくとも、八月中に小分けに降ってくれればいいのに。
 三時には終了。各業者とも仕事を終わらせて次々に帰って行く。監督も含めてみんなずぶ濡れだ。すっかり濡れて冷えたので着替えたら、駅まで歩く間にまたずぶ濡れ。帰ったらかばんの中まで濡れてやがった。