茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

日雇い派遣日記(53)回数券が余ってるけどどうするよ?

九月××日(火)

       加藤匡通

 日雇派遣から昇格(?)したとは言え、ひとつの現場に長くないのは相変わらずなのでとても定期券など買える状態ではない。最短一日、たいてい二週間前後、長くても一ト月同じ現場が続くかどうか。そんな中で少しでも交通費を安くして実質的な日当をあげようと回数券を使っているとは前にも書いた。
 ある程度まとめて続くと分かれば駅の券売機で回数券を買う。飛び飛びで入る現場もあって、そういう時にわざわざ回数券を買うのはためらってしまう。たいていはみらい平から南千住までのつくばエクスプレスの回数券で間に合う。最近まで北千住までで買っていたが、北千住と南千住は隣駅でみらい平からの金額も一緒の八百円、なら遠くまで買った方が少し足を延ばしたいときには便利なので南千住までで買っている。北千住は終点の秋葉原より利用する機会の多い乗換駅なのでこの区間の回数券は余分にあっても困らない。違う乗換駅を使う現場に行っていてもどのみち都内に出る機会があれば帰りは半分は北千住経由になるから期限までに使い切るあてはあるのだ。回数券は十枚分の料金で十一枚買える普通回数券、十二枚買えるが利用時間に制限のある時差回数券、土日休日のみ使える十四枚一組の土休日回数券の三種類あってどれも駅の券売機で買える。金銭的に余裕があれば駅の券売機で普通回数券を買うが、余裕のないときは駅前の安売の自販機で買っている、というのも前に書いた。あん時ゃ勘違いしていたが、こっちの自販機は一枚単位で買えるが割高になる。みらい平ー南千住間が普通回数券一枚七百六十円だ。駅で買えば一枚七百二十七円強。なんだかこうやって計算してると切なくなってくるなあ。
 困るのは他の駅で下車、乗換をする場合で安売り自販機は北千住(南千住)、秋葉原の他は流山おおたかの森南流山までの回数券しかない。他の駅で下りる場合懐に余裕がなければ正規料金を払うしかない。当たり前のことのはずだがつくばエクスプレスは高いから財布には痛い。また間違って時差回数券を買ってしまったりすると、平日十時から四時なんて時間に電車に乗るはずもないので自販機 の前で頭を抱えるはめになる。払い戻し、出来ないもんなあ。
 僕の手元には今、六町までの回数券が数枚残っている 。使い切れなかったのだ。差額を払って北千住で下りる時にでも使うしかないのだろうな。三カ月有効で、そのうち六町下車の現場もまた出て来るだろうがその前に期限が来てしまうだろう。