茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(129)たとえ現実が悪夢でも

加藤匡通
十月××日(金)
  知らない高校で高校生をやっている夢を見た。初日らしく人間関係を作るのに苦労して夕方になり下校、やっと一日が終わると思ったところで目が覚めた。朝の五時だった。一日が終わったと思ったらまた賃労働の一日が始まる。悪夢だ。もちろんこの場合の悪夢は現実の方だ。
  酒をやめて一年二年は、やめてることになっているが実は隠れて日常的に飲んでいる、という夢を頻繁に見た。この夢は強力で、目が覚めた直後は自分が本当はどちらなのかしばらく考え込まなければならないほどだった。それは悪夢ではないかと言う友人もいるが、本人はそこまで深刻に考えてはいない。今でもたまに見るが、目覚めからどちらが現実か考えることはなくなった(「どちらが現実かわからない、わからないんだ」と言う『ぼくの地球を守って』での輪の気持ちは、あんなに切実ではないものの少しは分かる)。
  現実が悪夢でも働かなければ食っていけない。今朝は珍しいことに置き場集合。基本的に僕は現場直行、わざわざ置き場に道具や資材を積みに行くことはない。遠いからだし、まったく効率がよくないからだ。どうしたのかと思ったら、ダンプで砂を取りに行ったら必要な量の倍積まれて身動きが取れなくなったらしい。朝一でダンプを空けて他の資材を乗せるために人手が必要なんだと。砂や砂利、土、砕石なんかは建材屋に取り行くが建材屋はどこも目検討で材料を積み込む。パワーローダー(シャベルカーって言えば分かる?がーってすくってがーって開けるやつ。…説明になってないな。)だってある程度量ることは出来ると思うんだがなぜか建材屋はきわめて大雑把に「このくらい」とやる。、0、五立米頼んだら倍の一立米乗せられたんだそうだ。すごい丼勘定っぷりである。砂をガラ袋に詰める作業はもちろん一人でも出来るが時間がかかって仕方ない。今日中に片付けたい作業は当然あるので朝から二人で袋詰めである。
  砂を詰めたら資材を積んで首都高使って一時間、十時頃現場に着いた。遅いスタートだ。今日も残業か?