茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(157)

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(157) エドガー・バウアーって誰よ?
加藤匡通
六月×日(土)
   このところ大気が不安定とかで突然の土砂降りがある。昨日もそうで三時頃に降り出した。そのまま一服に入り(煙草吸わないのにこの表現おかしいな。本当に一服しているのは一人だけだ。ちなみに動作としては缶ジュースを飲む仕草で表す。)止むのを待ったが、激しい降りが収まったから仕事始めようかと思うとまた雨足が強くなる、を何度か繰り返し、一時間待っても止まない。あきらめて降りに関係なく作業再開。なんだかんだで現場を出たら六時過ぎ。雨で遅くなっちまった。
  高級住宅地を疲れた体でちんたら歩いて二十分(行きは登り坂があっても十五分で着くのに!)、最寄駅に着いたらいつも使う改札口とは別方向へ向かう。電車で古本屋を発見したので見に行ったのだ。そしたらさらに一軒見つけてしまい、リュックが重くなる重くなる。この駅、僕が気が付いただけで四軒目だぞ。しかしこんなに本買っても読めないよな。既にうちには多少のペースアップでは一生かかっても読み切れない位には本があるのに何やってんだか。この前の雨の日には本降りと共に作業終了、車で駅近くまで送ってもらったら別の古本屋を発見、『近代ドイツの国家と民衆』というエドガー・バウアーの研究書を定価のほぼ七分の一で見つけて喜んじまい買ったけど、今の僕にヘーゲル左派に取り組む余裕なんてどこにあるんだ?学生時代にもっと真面目に勉強しときゃよかったよ、まったく。兄弟でヘーゲル左派とは!それにこの本多分まだ本屋で手に入る。安さについつい買っちゃったけど、僕が定価で買わなきゃほんとに研究者しか買わないと思うと罪の意識も。ああ、ちくちく。
  今日は道具なんかの移動に「いつまでそんなことやってんだ」と言われつつも、少しばかり早く終わった。帰りに都内のシネコンに寄って『テルマエ・ロマエ』を見た。僕の関心は古代ギリシアであって古代ローマは守備範囲ではないが、ヴィジュアル近いしまあいっか、といい加減である。タイムスリップしようが主人公の意識はローマ人のまま、全ては皇帝のため国家のためと言う帝国主義本国人の話になっていてびっくりした。ある意味フジテレビらしくはある。茨城県南のシネコンならどこでもやってる映画なのに、なんで都内で見てるかなあ。うまく時間が作れないんだよ。茨城で働いてりゃあもう少し時間のやりくり出来るのになあ。