茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(看板に偽りあり)(227)『スタンリーのお弁当箱』

加藤匡通
十月×日(金)
   これ、『スタン・リーのお弁当』じゃないから。
   ゴミ回収車の運転手を辞めてニ週間、そろそろ働き出さないと、と思いつつまだ遊んでいる。で、今日も映画を見に行った。
  あまり知識もなくインドの、子どもが主役の歌も踊りもない映画で監督がインタビューで、子どもたちには学校を休ませることなく完成させたとしゃべっていた、くらいしか知らずに見た。踊りはないが歌は全編流れっ放し、やっぱりインド映画だと苦笑した。カレーもやたらと出てきてこれまたやっぱりインド映画だと苦笑。冒頭、学校に弁当を持って来ないスタンリーの顔にあざがあったのが気になったが物語の進行につれてそのことは忘れていった。弁当を持って来ない教師が弁当を持って来ない子どもをなぜか敵視し、子どもたちがその教師にどう立ち向かうかが描かれる。日活児童映画みたいなものかと思いながら見ていたら、最後でスタンリーの過酷な学校外での生活が描かれ、突き落とされた。監督が学校を休ませなかったと強調していた理由もよくわかった。思い切り泣いてしまったよ(おっさんになるとよく涙が流れるようになるのだ。十代の自分が見たら笑うだろう。)。『ロミオの青い空』と同じ製作意図だったとは!
   見終わったら腹が減ってたので水海道のスリランカカレーの店「294」に行って当然カレーを食べたさ。