茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

府中緊急派遣村労働組合大会

先月二十五日に府中緊急派遣村労働組合の大会があり、出席できなかったのでメッセージを送りました。


府中緊急派遣村労働組合への連帯メッセージ

府中緊急派遣村労働組合定期大会おめでとうございます。
全く信じられないことなのですが、今は戦後三番目の長さの好景気なのだそうです。アベノミクスは大成功なのでしょう。もちろんアンダークラスである私たちにはまるで関わりのない話です。私たちはそんな与太話に付き合うほどお人好しではありません。
海の向こうからはろくでもない話しか聞こえて来ませんが、海のこちら側にもろくな話がありません。基本的人権と全面的に敵対するはずの天皇制は天皇自身による自作自演の代替わり劇が「国民」の支持を得て進行中、3・11の傷は癒えぬままに忘れられ、福島原発事故は収束も覚束ぬ状態なのに帰還は強行され各地の原発は再稼働、沖縄は明確に植民地として対応され、働く者は権利も団結も忘れて一人一人が裸のまま資本に搾り取られ押し潰されています。政権は私的な利益誘導が露見しても知らん顔で逃げ続け、内部告発は露骨な攻撃を仕掛けられ、そして共謀罪です。
それでも、私たちの行動は共謀するところからしか始まりません。社会運動は共謀しなければ何も出来ません。そもそも、私たちは法律で許されているから考え、行動するのではありません。私たちにとって必要だから考え、行動するのであって、その行動が法に照してどうなのかは二次的なことに過ぎません。むしろ私たちの行動の後に法が形成されていくのであって、その逆ではありません。七十年以上前の「戦前」、労働組合は非合法でしたが、それでも多くの人々が人間らしく生きるために労働組合に入りました。私たちも先人たちのように法に触れることを恐れず行動すべきです。
戦時体制へと飲み込まれつつある昨今ですが、私たち自身の権利を勝ち取り、よりましな世界にするために、それぞれの場所で、共謀したりしながら、ともに戦いましょう。

2017年6月25日
茨城不安定労働組合