茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(452)やっぱり夜勤はするもんじゃない

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(452)やっぱり夜勤はするもんじゃない
加藤匡通
一月××日(土)
    夜勤に移った。通常八時五時のところが十一時から四時半まで、それでも夜勤は一律五千円増しだ。通常の作業で言えば八時~一時半となる。ほぼ半日だ。それでも普段なら絶対乗らないが、十二月に休み過ぎたので首が廻らなくなりつつあるのと労働時間の短さで、ついふらふらと乗ってしまった。実際に作業が始まるのは一時過ぎ、作業が終わるのは四時前だ。一時までは作業の準備をしているが、のんびりしたものである。作業そのものはいつもの配管の手元、道具や材料を動かしたりパイプ切ったりせいぜいアンカー打ちなのでラクだ。
    一眠りして午後なら動けるので日中にビラを置いて廻ったりは出来る。役所にも行ける。平日の日中に地元で動くのは久しぶりだ。労働時間そのものは短くなっているので悪くはないのではないかと思ったが、もちろん間違いだった。始発で帰って来て空が明るくなってから眠るのだが、まとまって眠るのは無理で、ぶつ切りの眠りになる。会議は夜に入れているので会議のある夜は休みにしているが、場合によっては会議を飛ばすことになるし、新しく会議を設定するのは難しくなった。更に、当然と言えば当然なのだが、同居している母の生活時間も狂い出した。収入の増加を補って余りあるマイナスである。
    作業が終わったら詰所で仮眠を取らずに『反日革命宣言』だの『サラムボー』だのを読んでいる。そうでもしないと本を読む時間が作れないからだが、こんなとこで仮眠してたら多分また寝込む羽目になる。
    夜勤を始めて二週間になろうという日に職長から言われた。「明日から九時開始だから。」いやそれ、もう普通の夜勤と変わらないじゃん!夜の会議も集会も無理じゃん!ああ、やっぱりやるんじゃじゃなかった。この現場が終わるまで抜けらんないよなあ…