茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(536)TSUTAYALALAガーデンつくば閉店

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(社員?)(536)TSUTAYALALAガーデンつくば閉店
加藤匡通
十月××日(木)

 去年の始めに左膝を痛め、かばって動くから右足首もおかしくなっている。痛みは右足首の方が強い。しゃがんで作業していると姿勢を変えるたびに「痛」と言ってる。
 最近はSUS管と呼ばれる軽くて薄い給水用の管を加工しているが、切る寸法を計るのも、バンドソーで切るのも、切った管の縁をリーパーで削ってバリを取るのも、袋と呼んでいるネジを切ってある金具(気分的には蓋に近い。)を嵌めて拡管機で管の端を膨らますのも全部しゃがんでするので、一連の作業で一体何回「痛」と言ってるんだか。手首も両方痛むようになって来た。現場仕事、いつまで続けられるんだろうな。  

 一番よく使っているTSUTAYALALAガーデンつくばが今月十六日で閉店する。三菱地所が運営しているLALAガーデンそのものが土地の契約期限を向かえて閉鎖なのだ。
 茨城に移って最初に使っていた本屋はブックランドカスミ学園店だった。自宅から一番近い本屋、ではなかったものの、他の用も含めて行きやすい場所だったのだ。父の癌治療関係の雑誌はここで注文していた。父が死ぬより先にブックランド学園店(名前が変わった。)は閉店し、後には酒の量販店が入り、今でも営業している。
 後継店はwondergooつくば店だったが、ブックランドに比べると棚ははっきりつまらなくなっていた。レンタルビデオを併設していたので何よりレンタルビデオ屋として使っていたけど、本の注文への対応があまりよくなく、ブックエースつくば学園店に乗り替えた。
 品揃えはブックエースの方がややましと言う程度である。漫画はブックエースの方があった。だが本の注文に関してはここも駄目で、店に届いてから一ヶ月近く放置されたことまである。四回目をやられたら怒鳴りつけようと思っていたが、TSUTAYAになってからはそんなこともなくなった。
 ブックエースから今のTSUTAYAに変わる際のことは以前このブログに書いている。単に移転とあった気がしたが、実際にはTSUTAYAに変わっていた。地方の本屋が移転の際にTSUTAYAに飲み込まれることは珍しくないらしい。
 正直、本屋としての格で言えば以前LALAガーデンに入っていたくまざわ書店とその後継店のACADEMIA イーアスつくば店に、wondergooTSUTAYAも全く及ばない。どちらも僕が探すような人文・社会科学系の本はとても少なく、棚を眺める楽しみには乏しかった。だがアカデミアは九時閉店、都内で働いて帰ってきてから行くと棚を眺めたり本をゆっくり探す時間はない。 売れそうな本を何冊も棚に並べるなんて(同じ本が何冊も並んでるのだ!)どんな神経かと思うが、それももうなくなる。
 移転の告知もなく、雑誌定期講読は終了と貼り紙があるので完全閉店なのだろう。
 つくばには新たに日本最大級を謳う大規模書店が開く。よりによって警察署の隣である。誰がいつ入ったとか駄々漏れなのではないかと思うのは僕だけか?大きい店があればいいってもんじゃない。そもそも大規模店は小さい店を圧迫して潰してしまう。小さい店がいくつもあった上での大規模店でなければ本当は意味がないはずだ。期待より閉塞感の方がはるかに大きい。