茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(561)つくばエクスプレス回数券廃止

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(561)つくばエクスプレス回数券廃止
加藤匡通
十月××日(月)
 先日、帰りのつくばエクスプレスで座ってうとうとしていた時のこと。気がつくと車内が混みはじめていた。隣の男性は本を読んでいる。気になって覗いてみると『ビジネスでうんたら』と書名が見えた。ああがんばってください、とは思うものの僕には無縁の本だ。本屋でビジネス書の棚は素通り、手に取ることはない。次の駅でまた人が増えた。僕の前に立った男性も本を開いている。へえ、固まるとは珍しいな。その男性の本の書名は『投資がうんたら』だった。ビジネス書に囲まれている。なんとも言えない気分で膝の上の本に目を落とした。『近代スーダンにおける体制変動と民族形成』と言う本だ。スーダンの歴史なんて本当に何も知らないので全く捗らない。ビジネス書を読んでいる二人からすれば、どう見てもブルーカラーの労働者なのに分厚いよくわからない本を読んでる得体のしれないおっさんだろう。
 みらい平駅の改札に貼り紙があって、十二月三十日終電で回数券の販売を終了するとあった。がーん!(おたくは擬音を実際に口に出す。僕もこの時本当に「がーん!」と口にしている。)まじか。
 この一年半近く、定期で現場まで通えていたので回数券はあまり使っていなかった。最近は地下鉄乗り放題の割引切符を使える現場が多くてそちらを使っている。しかしそれはそれである。数年前にJRは回数券を廃止していたが、つくばエクスプレスも。ICカードより回数券の方が割引率は多分高い。だから、なんだろうな。
 駅周辺にある金券ショップの回数券自動販売機のうち何台かには早速使用中止の貼り紙があった。
 交通系ICカードは持っている。しかし使いたくて使っている訳ではない。現金は使えなくして、も貨幣そのものには手をつける気なんかないくせに。スネーク・プリスキンがパスワード入力したら電子マネーなんか終わりだぜ?