茨城不安定労働組合

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日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(488)PS清掃

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(488)PS清掃
加藤匡通
二月××日(火)
    V社の現場は今月中に一斉に終わるようだ。年度末までもたないのか。早くないか?なんか、あんまり上手く回ってないよな。
    都心部の小洒落た現場にまた来ている。社長からはこの現場が終わったら仕事ないからと言われている。またかよ。よく言われ過ぎて真に受けていいのかよくわからない。細かいところはまだ仕上がり切っていないが、この現場ももう数日だろう。
    昨日今日と二人一組で掃除機を担いでPSとかシャフトと呼ばれる、 壁の中にある配管を点検整備するためのスペースを掃除して回っている。何で二人一組かと言うと、建物は仕上がっているので掃除機を転がして廻ればタイヤの跡が着いたりして、掃除機の跡を掃除する羽目になるので、掃除機を置く際に養生にプラ段を敷いたり、掃除している間に次の場所を確認して用意をしたりといろいろあって、一人だと二日で終わるか怪しいからである。
    点検口を開けて掃除機を突っ込んで掃除すると言う作業は日雇派遣の時にさんざんやっている。養生・クリーニング屋は建築の最終段階ではひたすら掃除をしまくる、その中にPSの掃除機がけは当然含まれているからだ。基本的には僕は雑工だからいつになってもこんな仕事がついて回る。この作業はこれで何十回目だろう。とうに飽きてるんだけど。しかもこの期に及んでどうして全ねじどころかジュースの空き缶が出てくるんだよ!
    三時に社長が道具の引き上げにやって来た。この現場は今日までと監督確認はしてある。明日は、と聞いたら土曜はあるけどそれまで休みと言われた。よし!この時間で貯まっているいろんな作業をやってしまおう(と、掛け声はかける。)。