茨城不安定労働組合

誰でも入れるひとりでも入れる労働組合である茨城不安定労働組合のブログです。

貧困文学 賃金奴隷な日々

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(504)局所的ロックダウン

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(504)局所的ロックダウン加藤匡通七月×日(金) コン打ち合番をした。炎天下、何かをしていると言うよりはただ立っているに近い状態、日陰などない。i以前より暑さがこたえる様になってきた。歳だな。 日差しだ…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(503)空調服

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(503)空調服加藤匡通七月×日(月) 空調服と呼ばれる物がある。夏場に着る作業服だが、小さなファンが付いていて、風を送るようになっている。袖のあるタイプとないタイプがあるが、まあジャンバーにファンが二…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(502)現場で西部劇は出来ない

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(502)現場で西部劇は出来ない加藤匡通六月××日(火) 午前中は雨の中、スリーブを入れた。合羽を着ての作業に、元から少ないやる気はどんどんなくなっていく。スリーブは二十本、午前中には七本しか入ってない…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(501)国際交流に失敗

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(501)国際交流に失敗加藤匡通六月×日(水) 型枠・鉄筋にスリーブ取り付けをすれば当然次にはコン打ちが待っている。 何度も書いているが躯体へのコンクリ打設での設備屋電気屋の役割は土工の合番、バイブレー…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(500)「現場に来てまで本なんか読んでる馬鹿がいるか!」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(500)「現場に来てまで本なんか読んでる馬鹿がいるか!」加藤匡通五月××日(火) 設備配管V社の仕事に戻った。小ぶりなマンションの現場に入っている。まだ躯体が立ち上がっている真っ最中、最上階では鉄筋が…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(499)土工終了(多分)

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(499)土工終了(多分)加藤匡通五月×日(日) 連休明けから設備の仕事に戻れそうだと連絡があった。ほっとした。早朝に隣の駅まで車で出て始発で事務所に行くのも、日雇派遣と変わらない金額で働くのもかなりきつい…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(498)「安全帯洗濯機にかけるとすごい音するよね。」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(498)「安全帯洗濯機にかけるとすごい音するよね。」加藤匡通四月××日(木) 土工の仕事はかなり汚れる。基本の仕事が根切りとコン打ちなんだから当たり前だが、特に根切りだとズボンだけでなく上半身も泥だらけに…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(497)泥濘で『ノマドランド』

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(497)泥濘で『ノマドランド』加藤匡通四月××日(木) W社での土工は続いている。仕事の内容は設備配管よりこちらの方がまったく持って好みだが、交通費込み一万一千円は痛い。公共料金も遅れ出した。まあ、いつも展…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(496)『イデオン』を見て早朝の街中に放り出される

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(496)『イデオン』を見て早朝の街中に放り出される加藤匡通四月×日(金) 二十何年振りかに池袋のシネコンで『伝説巨神イデオン接触篇・発動篇』を見た。ネットカフェで上映に気付いた時は思わず声を上げたよ。公開…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(495)土工復帰

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(日雇)(495)土工復帰加藤匡通四月×日(木) 仕事がなくなると更新回数が増えると言う相関関係があまりに露骨で笑ってしまうな。月に一回どころか更新しない月すらあったと言うのに。 どうにか仕事を見つけた。土工である…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(494)卒業式から三十年目

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(494)卒業式から三十年目加藤匡通三月××日(木) 大学を卒業して三十年経っていると気づいた。もう三十年も・・・言葉を失うよ。 あの頃より今の方がよっぽど真面目に勉強しているとは思うものの、職が定まって…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(493)久し振りの面接

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(493)久し振りの面接加藤匡通三月××日(火) 尻に火が付いたのでとりあえず働こうとパソコンを開くも目移りがしていけない。と言うか選べない、に近い。モニターでは中身が頭に入らないのは相変わらずだ。なの…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(492)朴念仁のまま春休み突入

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(492)朴念仁のまま春休み突入加藤匡通三月××日(金) バブルが弾けたのかもしれない。現場がなくなり、仕事がなくなった。年度末とは言っても通常ならまだまだ仕事はある。これが新型感染症の影響なのか、社長…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(491)帰りは終電?

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(491)帰りは終電?加藤匡通三月×日(土) 昨日、現場で職長から「明日一時から終電までだって」と言われ、社長に確認の電話をすると「明日その現場他の人が行くことになったから、加藤さん明日休み。」と言われ…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(490)「その夜、ライコンは老いを感じていた。」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(490)「その夜、ライコンは老いを感じていた。」加藤匡通三月×日(木) また荷揚げをした。 以前なら全く問題ない分量の荷揚げである。給湯器、大便器、タンク、ウォシュレットとそれらの付属品を十四部屋分、…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(489)茨城県緊急事態宣言解除

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(489)茨城県緊急事態宣言解除加藤匡通二月××日(木) 始発でちょっと遠くに来ている。最寄駅からバスを使い、現場に入るのは家を出てからほぼ二時間半後だ。行きはほとんど寝ているとはいえ辛い。帰りは乗り継…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(486)「映画なんか、見てる場合だ。」と言いながら『ヒッチャー』を見る

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(486)「映画なんか、見てる場合だ。」と言いながら『ヒッチャー』を見る加藤匡通一月×日(金) 一日だけ目の前の現場から戻された。この場合の目の前の現場とは元いた現場のことだ。Z社は今日でこの現場が終わ…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(485)『帰ってきたひとさらい』

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(485)『帰ってきたひとさらい』加藤匡通一月×日(木) 年明けも埼玉の現場である。初日は前日に社長から「明日から埼玉だから。職長に確認して。」と電話が来て中国人の職長に電話したら「明日二人だから加藤さ…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(483)コンビニ前でコンビニ弁当

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(483)コンビニ前でコンビニ弁当加藤匡通十二月××日(金) もう十二月も後半どころか年末に近い。このブログはぽつんぽつんとしか書かなくなっているが、ネタに事欠いている訳ではない。賃労働が忙しいとネット…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(482)「わっはっは、大洗海水浴場」

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(482)「わっはっは、大洗海水浴場」 加藤匡通十一月×日(水) 仕事がないので大洗に行ってみた。もちろん観光ではない。水戸へビラを持って行ったので、ついでに足を延ばしたのだ。水戸まで普段は車で行ってい…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(481)穴堀りに振られる

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(481)穴堀りに振られる加藤匡通十月××日(土) やっと入った現場は何度か入っていたデザイナーズマンションだった。通常とは違って建物や部屋の造りが違うのでとてもやりづらいと評判の現場だ。凝った造りで手…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(480)空き店舗を横目に

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(480)空き店舗を横目に加藤匡通十月××日(水) 仕事がないので大腸がん検査を受けた。 前回時ポリープがあったので、次は二年後と言われていた。前日は食事制限で腹が減り、検査でポリープを取った場合は翌日休…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(479)こんなところに黒旗が その三

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(479)こんなところに黒旗が その三加藤匡通十月××日(土) 火曜から現場はないが、なんだかんだと都内に通っている。今週は都内で学習会が二つあったし、他にも用はあって四日出ている。出たら出たで映画を見た…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(478)『鬼滅の刃』と『ネオ・エヌマ・エリシュ』

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(478)『鬼滅の刃』と『ネオ・エヌマ・エリシュ』 加藤匡通 十月××日(月) 昨日、友人が『劇場版 鬼滅の刃』を見たいというので、彼の居場所から一番近いシネコンに車で行った。僕は原作もテレビシリーズも見て…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(477)

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(477)今でもシリコンシーラントにはちょっとときめく 加藤匡通 十月××日(木) 先々週先週と三日ずつしか仕事はなかった。今週も月曜は休みだ。休みなのをこれ幸いと静岡まで「富野由悠季の世界」展を見に行っ…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(476)バンド入替

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(476)バンド入替 加藤匡通九月××日(水) 都内の小洒落た場所にある現場に戻ってきた。昼などすぐそばにインド料理屋があるのだが、汗まみれ埃まみれで店に入る気になれない。ああ、カレー食べたい。 常駐して…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(475)『悪魔の墓場』

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(475)『悪魔の墓場』 加藤匡通九月×日(火) 日差しが強く、まだまだ夏だと思う暑さの中、スリーブの墨出しをしている。もちろん僕が図面を見ながら墨出しをしているのではない。職人が出した墨を追っかけて「…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(474)ロングスパンから流れる音楽

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(474)ロングスパンから流れる音楽加藤匡通八月××日(月) 八月はどうにかそこそこ仕事があった。とは言え三ヶ月仕事が減っていたダメージから簡単に回復出来るはずもない。さてどうしたものか。 三階建て以上の…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(473)鍵付き完全個室

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(473)鍵付き完全個室加藤匡通八月××日(火) 都内に出て最近泊まるのはもっぱらネットカフェになった。カプセルホテルが予約なしには泊まれなくなったからだが、鍵付き完全個室が出現して、快適さが格段に上が…

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(471)制度も役所も使うためにある

日雇派遣日記 賃金奴隷な日々(一人親方)(471)制度も役所も使うためにある加藤匡通八月×日(土) 七月は十三日しか働けなかった。日雇派遣時代、それも設備に移る前だったら本当に干上がっている。今だっていろいろ考えざる得ないレベルだ。 昨日、何…